大学受験において英語長文は最も配点が高く、絶対に逃げられない壁として立ちはだかります。
特に大学入学共通テストの英語は、全ての問題が英語長文。
私大でも国公立の二次試験でも長文の配点はものすごく大きく、MARCHや早慶、東大・京大など難関大学になればその難易度はとてつもないものになります。
そんな英語長文について「1日何題解けば良いの?」という疑問は、誰しもが持つことでしょう。
講師である私が「英語長文は1日どれくらい読み解けば良いか」について、徹底的に解説していきます!
結論:1日に解くべき英語長文の数は学年によって変わる
・「高1は2日~3日に1題」
・「高2は2日~1日に1題」
・「高3、浪人生は毎日!1日2~3題」
上記が主な目安になります。
「高1は2日~3日に1題」が目安
高校1年生は受験までの期間がまだまだありますから、2~3日に1題解けば十分。
英単語や英文法がまだ固まっていない方がほとんどだと思いますが、この時期にも長文は解いた方が良いです。
最も配点が高いのが英語長文ですから、早い時期から演習していればそれだけ大きなアドバンテージになります。
基礎的な語彙や文法を勉強しつつ、そのレベルで7割ほど解ける長文を演習しましょう。
「高2は2日~1日に1題」
高校2年生となると受験も近づいてきて、模試もある程度受けるようになるでしょう。
模試でしっかりと高い偏差値を取るためにも、最低でも2日に1題は解いておきたいところ。
この時期はまだ共通テストよりも易しい長文をじっくりと解いて、受験期に備えましょう。
もちろん難しい長文をガンガン解ければベストですが、焦らなくてもまだ1年以上も時間は残されています。
まずは易しい長文を正確に読めるようにしていき、受験期に入ったらどんどんレベルを上げていくのがおすすめです。
「高3、浪人生は毎日!1日2~3題」
高校3年生や既卒生は、もう大学受験が迫ってきています。
最も配点が高い英語長文に一番多くの時間を割き、1日に2~3題は解いていきましょう。
1題あたり問題を解いてから復習まで含めて、1時間以内を目安に取り組んでいきます。
志望校の英語長文を読めるようにするところをゴールに設定し、そこから逆算して中間目標を決めてください。
例えば
・「1月には早稲田や慶應の過去問で合格点を取れるようにする」
→8月にはMARCHの英語長文は8割以上取れるようにする
→6月には共通テストや日東駒専の長文は完全に攻略する
といった具合です。
英語長文の問題集は毎日解くのがベスト
もちろん高校1年生であれば毎日でなくても良いですが、本来は英語長文には毎日触れるのがベストです。
問題集を毎日解くところまでは出来なくても、解いた長文を寝る前にちょっと読むだけでも効果はあります。
英語長文の読解は「無意識で読む」という要素が多く含まれており、1文1文を全て丁寧に訳していく時間はありません。
そのため毎日触れて、長文を読むことにどんどん慣れていき、スポーツのように無意識的に読解できるようにしていきます。
もちろん難易度が上がれば無意識に理解できない内容が増えてきますが、易しい部分をスピーディに読めるようになれば、難しい部分に時間をかけられます。
英語長文の問題集を解いて体力と集中力を養う
「英語長文を読んでいると途中で集中力が切れてしまう」というご相談は、本当によくいただきます。
なぜこういった事態が発生するかというと、長文を日ごろから演習する量や頻度が足りていないので、途中で体力が尽きてしまうんですよね。
そういった意味でも英語長文を読む頻度を上げて、長文を読み解く体力や集中力を養っていくことが大切です。
最初は文章量が少ない長文からスタートして、徐々にボリュームを上げていくことで、文章量が多い長文でも最後まで読み切れるようになります。
1日に何題も長文を解けば良いってわけじゃない!
こうして英語長文のノルマをお伝えすると、「とりあえず1日5題解く!」なんて方も多くいらっしゃいます。
しかし多く解けば解くほど良いという事ではなく、長文は解いた後の復習が何よりも大切です。
解いて丸付けをして終了では、長文を解く前とほとんど何も変わっていません。
ミスした問題を修正し、そして読めなかった部分を読めるようにして、その過程でパワーアップすることが大切です。
そしてその反省を活かして、次の長文へと進んでいきます。
「質も量も」という意識で、ただ解くことをノルマにせず、1題1題の長文を通して力を伸ばすことを強く意識してください。
良くある失敗:英語長文を後回しにする
英語長文の読解力を磨いていくトレーニングは、多く取り組んだ方が圧倒的に有利です。
スポーツと同様に積み重ねればそれだけ、体が覚えていって、自然と読解力が磨かれていくからです。
短期間で詰め込めないことも無いですが、時間をかけて取り組んだ方が伸びる確率が高くなります。
そして長文は配点が高いという事も考えると、早く対策しない手はありません。
単語の勉強は一番やりやすいですし、「とりあえず単語」という感じで、単語帳を覚える方は多いと思います。
しかし面倒くさがらずに、長文の勉強にも早い時期から取り組みましょう。
「まず単語や文法を覚えないと、長文読めなくない?」と思うかもしれませんが、それはいきなり難しい長文に挑戦しようとしているからです。
まずは基礎的な語彙や文法で読める長文からスタートして、徐々に長文のレベルを上げていけば、早い時期から長文の演習ができます!
英語長文を1日に何題解くべきか、まとめ!
・「高1は2日~3日に1題」
・「高2は2日~1日に1題」
・「高3、浪人生は毎日!1日2~3題」
・質と量の両方を意識しする
・早い時期からその時点の実力で読める長文を演習する
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